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女の転職typeの使い方を企業向けに解説|掲載料金・スカウト運用と女性採用のコツ【2026年最新版】

2026.10.06

  • 採用ノウハウ

女の転職typeは、会員のほぼ全員が女性という女性特化型の転職サイトです。1つのプランで2原稿を掲載でき、スカウトも3種類に分かれます。この記事では、プランごとの料金と機能差、女性求職者に響く原稿の作り方、スカウト運用と掲載中の改善までを整理しました。

女の転職typeとは?

対象を絞った媒体では、そこに集まる人の傾向が企業側の打ち手を決めます。まずは会員構成と媒体の立ち位置から確認していきます。

運営会社と女性特化という立ち位置

女の転職typeは、株式会社キャリアデザインセンターが運営する転職サイトです。同社は総合型の転職サイト「type」も運営しており、そこで培った中途採用の知見を女性特化の領域に展開しています。

総合型の媒体では女性会員の比率が半分程度にとどまりますが、この媒体では女性だけに絞ってアプローチできます。女性の採用比率を高めたい企業、特定の職種で女性の応募が集まりにくい企業にとっては、狙いが定まりやすい構造です。

会員の99.9%が女性、20〜30代が約8割

2026年2月末時点の会員数は約240万人とされ、そのうち99.9%が女性です。年齢構成では20代と30代が約80%を占めており、若手から中堅にかけての層が厚くなっています。

この年齢構成は、ポテンシャル採用から経験者採用まで幅広く対応できることを意味します。一方で40代以上の比率は限られるため、ベテラン層の採用を目的とする場合は母集団が薄くなります。

事務・販売・営業系が中心という職種構成

会員の現在の職種には明確な偏りがあります。

職種分類構成比
事務・経理・人事系36.5%
販売・サービス系28.8%
営業・企画・マーケティング系14.2%

事務系が3分の1以上を占め、販売・サービス系と合わせると6割を超えます。この2つの領域で採用を考えている企業にとっては、母集団の厚い媒体です。

一方、エンジニアや専門職の会員も一定数いるものの、比率としては小さくなります。技術職の採用を主目的にする場合は、業界特化型の媒体との併用を検討する余地があります。

長く働きたい層が多いという特性

この媒体を使ううえで最も重要な会員特性がこれです。登録者の80%以上が「長く働きたい」と考えているとされています。

つまり、目先の給与や条件だけでは判断されないということです。この会社で何年も働き続けられるか、ライフステージが変わっても続けられるか。この観点から求人を見る会員が多数を占めます。

企業側の打ち手もここに合わせる必要があります。待遇の良さを並べるだけでは響きにくく、継続して働ける根拠を示せるかどうかが応募数を左右します。具体的に何を書くべきかは第7章で扱います。

よくある質問

Q:男性の応募は来ないのですか?
A:会員の99.9%が女性のため、男性からの応募はほとんど想定されません。男女を問わず採用したい場合は、総合型の媒体を併用する必要があります。なお、この媒体を使うことと「女性のみ募集」と条件設定することは別の話です。この点は第7章で詳しく扱います。

Q:typeとはどう違いますか?
A:運営会社は同じですが、typeは男女を問わない総合型の転職サイトで、首都圏のIT・営業職に強い特徴があります。女の転職typeは会員のほぼ全員が女性で、事務系と販売・サービス系の比率が高くなっています。会員層も訴求すべき内容も異なるため、同じ原稿を流用しても成果は出ません。

女の転職typeで使える主な機能

掲載枠を買って応募を待つだけでは、支払った費用の一部しか使えていません。この媒体には、露出を広げる機能と、判断材料を伝える機能の両方が用意されています。

自動マッチングとレコメンド

自動マッチング機能
企業が設定した条件に合致する求職者へ、自動的にメールが送られ、おすすめ求人として表示される機能です。手作業でスカウトを送らなくても、条件の合う会員に求人が届きます。Rプラン以上で搭載されています。

条件の設定が広すぎると関心の薄い層にも届き、狭すぎると配信先が限られます。掲載開始から1週間程度で反応を確認し、条件を調整する運用が有効です。

レコメンド機能
会員の閲覧履歴や応募履歴から、関心を持ちそうな求人を表示する仕組みです。企業側で直接操作するものではありませんが、原稿の内容が具体的であるほど関連づけの精度が上がります。

志向性検索(14指標)

この媒体の特徴的な機能です。求職者は職種名だけでなく、「お客様と接する仕事」といった志向で求人を探せます。14の指標が用意されており、働き方や仕事の性質から絞り込む導線になっています。

企業側にとって意味があるのは、待遇や職種名以外の軸で見つけてもらえるという点です。給与水準で他社に見劣りする場合でも、仕事の性質や働き方が求職者の志向と合えば選択肢に入ります。

原稿を作る際は、自社の仕事がどの志向に当てはまるかを意識して書くと、この導線からの流入を得やすくなります。

社員口コミの掲載

自社の社員による評判を、最大100件まで掲載できる機能があります。

求職者は求人票に書かれた内容だけでは判断しきれません。特に長期就業を考えている層にとって、実際に働いている人の声は重要な判断材料になります。外部の口コミサイトを見に行かれるくらいなら、自社の求人ページ内で読んでもらえるほうが伝え方をコントロールできます。

集める際は、良い面だけを並べると不自然になります。大変な部分や入社前とのギャップにも触れた内容を混ぜるほうが、かえって信頼されます。

女性向けの訴求アイコンと面接確約表示

訴求アイコン
求人ページに「産育休活用実績あり」「女性管理職在籍」「育児と両立しやすい」「時短勤務相談可」といった条件をアイコンで表示できます。文章を読む前に判断材料が伝わるため、条件で絞り込む会員の目に留まりやすくなります。

ここで重要なのは、実態に即した設定にすることです。産育休の実績がないのに実績ありと表示すれば、入社後のミスマッチと早期離職につながります。

面接確約表示
応募者に面接を確約する旨を示す表示です。書類選考で落とされるかもしれないという不安を取り除けるため、応募のハードルが下がります。ただし応募数が増える分、面接の工数も増えます。選考体制を確認したうえで使う機能です。

よくある質問

Q:訴求アイコンはいくつまで設定できますか?
A:プランや求人の内容によって表示できる数が変わります。ただし多く付けることが目的ではありません。実態が伴っている項目に絞るほうが、入社後の定着につながります。該当しない項目を無理に付けると、面接や入社後に食い違いが生じます。

Q:社員口コミはどう集めればよいですか?
A:入社1年目から3年目程度の社員に、入社の決め手、実際に働いてみて感じたこと、仕事の大変な部分を短く書いてもらう形が集めやすくなります。人事が代筆すると表現が均質になり、読み手に伝わりにくくなるため、本人の言葉をなるべく残すほうが効果があります。

3種類のスカウトと使い分け

この媒体は、掲載して応募を待つだけでなく、企業側から働きかける手段が複数用意されています。役割が違うため、分けて考える必要があります。

スカウトメール、オファーDM、メルマガPRの違い

機能送り方個別性主な役割
スカウトメール職務経歴を確認して個別に送る高い採りたい候補者への直接アプローチ
オファーDM条件で絞った層へまとめて送る中程度母集団の量を確保する
メルマガPRメールマガジン内で自社求人を露出低い幅広い認知を作る

スカウトメール
匿名の職務経歴書を確認したうえで、興味を持った候補者へ個別にメッセージを送る機能です。QプランとPプランでは4週間で100名への配信が付属します。1通ずつ内容を作るため手間はかかりますが、返信率は最も高くなります。

オファーDM
条件を指定して該当する会員へまとめて配信する機能です。個別性は下がりますが、短時間で多くの接点を作れます。母集団が足りないときに量を補う手段として使います。

メルマガPR
会員向けのメールマガジンに自社の求人情報を掲載する枠です。1回20万円程度が目安のオプションで、特定の時期に認知を広げたい場合に検討します。

この3つを同じ運用で回すと効果が出ません。スカウトメールは質、オファーDMは量、メルマガPRは認知という役割分担で考えると、配分の判断がしやすくなります。

おすすめ会員の自動ピックアップ

スカウトの運用で負担になるのが、候補者を探す作業です。この媒体では、条件に合うおすすめ会員を毎日最大30名まで自動でピックアップできます。

自分で検索条件を組み立てなくても、候補者リストが毎日提示される仕組みです。そこから職務経歴を確認し、送る相手を選ぶという流れになります。

4週間の掲載期間であれば、単純計算で数百名分の候補者に目を通せます。付属するスカウト100名分を使い切るには十分な母数です。毎日リストを確認する時間を担当者のスケジュールに組み込めるかどうかが、この機能を活かせるかの分かれ目になります。

配信タイミングの設計

配信日時を予約できる機能があります。受信箱に複数社のメッセージが並ぶため、いつ届くかで開封率は変わります。

求職者がサイトを見るのは平日の夜や休日に集中する傾向があります。ただし会員の職種構成によって差が出ます。事務系は平日の夜、販売・サービス系はシフトの関係で平日の日中にも動きがあるといった違いです。

まず時間帯を分けて配信し、開封率と返信率を記録します。そこから自社の対象者に合うタイミングを見つけていく形が確実です。1回の掲載で結論は出ないため、掲載ごとに条件を変えて蓄積していきます。

スカウト前提で運用する価値

この媒体でスカウトが特に重要なのは、応募経路に占める比率が大きくなり得るためです。

事務職の大量採用に取り組んだある企業では、約10か月で40名を採用し、そのうち応募の6割程度がスカウト経由だったとされています。掲載して待つだけの運用では、この半分以上を取りこぼしていたことになります。

事務職や販売職は会員数が多い一方で、人気の高い求人に応募が集中しやすい領域でもあります。待っているだけでは競合の陰に埋もれるため、こちらから届ける手段を持つ意味が大きくなります。

送る際の考え方は、通常のスカウト運用と同じです。職務経歴を実際に読み、その経験が自社のどの仕事で活きるのかを書く。定型文をそのまま送っても返信は返ってきません。

よくある質問

Q:スカウトの通数を使い切れません。
A:条件の絞り込みが厳しすぎる可能性があります。募集要件をそのまま検索条件に入れると対象が残りません。経験職種や年数の条件を1つずつ外し、育成でカバーできる範囲まで広げると対象が増えます。毎日提示されるおすすめ会員のリストを確認する習慣を作ることも有効です。

Q:スカウトを送っても返信が来ません。
A:まず開封されているかを確認します。開封されていなければ件名、開封はされるが返信がなければ本文に原因があります。本文が求人票の転記になっている場合は、冒頭に「なぜあなたに送ったのか」を書き加えるだけで反応が変わります。

女の転職typeが向いている企業・向いていない企業

対象を絞った媒体である以上、相性ははっきり分かれます。掲載を決める前に、自社がどちら側に当てはまるかを確認しておく価値があります。

向いている企業

女性の採用比率を高めたい企業
会員の99.9%が女性のため、狙いを絞ってアプローチできます。特定の職種で女性の応募が集まりにくい企業や、組織の男女比を変えたい企業には効率のよい選択肢です。

事務系・販売サービス系を採用したい企業
会員の職種構成では事務・経理・人事系が36.5%、販売・サービス系が28.8%を占めます。この2領域の採用では母集団が厚く、応募を集めやすい環境です。

複数の職種を同時に募集している企業
1つのプランで2原稿を掲載できるため、職種ごとに費用が発生する他媒体より単価を抑えられます。

両立支援の実績がある企業
産育休の取得実績、復職後の働き方、時短勤務の運用が実際に機能している企業は、訴求アイコンと原稿で明確に差を出せます。

長期就業してほしい企業
長く働きたいと考える会員が8割を超えるため、定着を重視する採用と会員の志向が合致します。

スカウトを運用できる体制がある企業
毎日提示されるおすすめ会員を確認し、職務経歴を読んで個別に送れる担当者がいると、掲載枠の価値を引き出せます。

向いていない企業

男女を問わず幅広く採用したい企業
女性のみが対象のため、男性からの応募は期待できません。総合型の媒体が別途必要になります。

採用予算を成果と連動させたい企業
掲載課金型のため、応募がゼロでも費用は発生します。成果連動を重視する場合は別の料金モデルが合います。

技術職・専門職を中心に採用したい企業
エンジニアなどの会員も一定数いますが、比率としては小さくなります。技術職の採用が主目的であれば、業界特化型の媒体との併用が現実的です。

経営幹部クラスを採用したい企業
会員の年齢層と経験の幅から、CxOクラスや事業責任者の採用には向きません。

掲載して待つだけの運用しかできない企業
スカウトの送信や応募者対応を社内で回せないと、機能を使い切れないまま掲載期間が終わります。

制度が整っていない企業はどう考えるか

この媒体を検討する企業から最も多いのが、「女性向けの制度が十分でないので掲載しても勝てないのではないか」という懸念です。

結論としては、制度が完璧でなくても掲載する余地はあります。実際、制度がまだ整っていない段階で、これから一緒に制度を作ってほしいという訴求で採用につなげた事例も紹介されています。

このアプローチで書くべきことは次の3点です。

現状を隠さない
女性社員が少ない、産育休の取得実績がまだないといった現状は、率直に書きます。隠して採用しても、入社後に判明すれば早期離職につながります。

今後どのような会社にしたいのかを示す
どういう働き方を実現したいと考えているのか、経営としてどこに向かおうとしているのかを言葉にします。

社員の意見をどう制度に反映するのかを書く
制度がないことより、意見を言える環境があるかどうかが判断材料になります。入社後に働き方を一緒に作っていける会社だと伝われば、それ自体が訴求になります。

整った制度を並べる企業と同じ土俵で戦う必要はありません。制度がない代わりに何を提供できるのかを示すほうが、実態に合った採用になります。

よくある質問

Q:男性中心の職場でも応募は来ますか?
A:来ます。ただし女性が少ない環境であることを隠さず、どのようなサポート体制があるか、更衣室や設備がどうなっているかまで具体的に書く必要があります。情報を伏せたまま採用すると、入社後の早期離職につながります。

Q:地方企業でも使えますか?
A:使えます。ただし会員は首都圏に一定の集中が見られるため、地方勤務の求人では母集団が限られる場合があります。申込み前に、該当エリアの登録者数を担当者に確認しておくと見立てが立てやすくなります。

女の転職typeを利用するメリット・デメリット

媒体そのものの性質は、企業の状況とは切り離して把握しておく必要があります。社内で掲載の可否を議論する際、ここが整理されていると判断が早くなります。

メリット

女性だけに絞ってアプローチできる
会員の99.9%が女性のため、ターゲット外の応募に選考の時間を取られにくくなります。総合型媒体で女性の応募が集まりにくかった職種でも、母集団を作れる可能性があります。

1プランで2原稿を掲載できる
複数職種を募集する場合、他媒体より費用を抑えられます。1職種でも訴求軸を変えた比較テストに使えるため、枠を無駄にしません。

女性向けの訴求手段が揃っている
制度や環境をアイコンで示せるほか、志向性検索という職種名以外の導線もあります。待遇で他社に見劣りする場合でも、働き方や仕事の性質で見つけてもらえる可能性が残ります。

スカウトの手段が3種類ある
個別配信のスカウトメール、まとめて送るオファーDM、認知を広げるメルマガPR。目的に応じて使い分けられるため、応募を待つだけの運用から抜け出せます。

デメリット

男性の採用には使えない
募集職種によっては、この媒体だけで採用計画を満たせません。

費用が先に確定する
成果にかかわらず掲載料が発生するため、採用できなかった場合のリスクは企業側が負います。

下位プランでは打てる手が少ない
Lプランは原稿修正も自動マッチングもスカウトも使えません。反応が悪くても4週間そのまま待つことになります。

実態が伴わないと逆効果になる
制度面を訴求して採用しても、実際の運用が異なれば早期離職につながります。長期就業を前提とする会員が多いぶん、この落差は他媒体より響きます。

成果が出ない企業に共通すること

掲載したのに応募が集まらない、採用できても続かないという場合、次のいずれかに当てはまることが多くなります。

「女性活躍中」で止まっている
女性向け媒体に出しているのだから女性歓迎は当然です。それだけでは他社と区別がつきません。

制度名を並べただけで終わっている
産休・育休ありと書いても、使われているかどうかがわからなければ判断材料になりません。

働きやすさだけを強調している
残業なし、休日多めだけを押し出すと、仕事内容が見えず「楽そうな会社」という印象で終わります。キャリアの話が抜けると、意欲の高い層は応募しません。

Lプランを選んで改善できないまま終わっている
原稿修正ができない状態で反応が悪いと、打つ手がありません。

スカウトを使っていない
付属する配信枠を使い切らないまま掲載期間が終わるケースは少なくありません。

応募後の対応が遅い
候補者は複数社を並行して見ています。連絡が遅れた企業から順に候補から外れます。

これらは第7章以降で扱う内容の裏返しです。掲載前にこの一覧を確認しておくと、どこを準備すべきかが見えてきます。

よくある質問

Q:掲載前に社内で準備しておくべきことは何ですか?
A:自社の両立支援の実態を棚卸しすることです。産育休の取得実績、復職後にどのポジションに戻っているか、時短勤務の利用者数、女性社員の在籍比率と平均在籍年数。この数字を集めておくと、書けることと書けないことがはっきりします。実態以上に良く見せると応募は増えても定着しません。

Q:他の媒体と併用したほうがよいですか?
A:女性の採用に絞るなら単独でも母集団は作れます。男女を問わない募集を同時に進める場合や、技術職を含む場合は、総合型や業界特化型の媒体との併用が必要になります。ただし媒体を増やすほど運用の工数も増えるため、対応できる体制があるかを先に確認する必要があります。

女性求職者に響く求人原稿の作り方

同じプランで掲載しても、原稿の内容次第で応募数は変わります。長く働きたいと考える層が多いという特性に沿って、書くべき要素を整理しました。

「女性活躍中」で止めず、長く働ける根拠を書く

女性向け媒体に掲載している時点で、女性歓迎は前提です。「女性活躍中」「女性が多い職場です」と書いても、並んでいる他社の求人と区別がつきません。

登録者の8割以上が長期就業を考えているため、判断材料になるのは「この会社で何年も働き続けられるか」です。示すべき情報は次のようなものです。

  • 女性社員の平均在籍年数
  • ライフステージが変わった社員が今どう働いているか
  • 残業時間の実態(平均だけでなく繁忙期の状況も)
  • 休日の取りやすさ、有給の取得率
  • 時短勤務やリモートワークの運用状況
  • 数年後にどのようなポジションに進めるか

抽象的な「働きやすい環境です」を、こうした具体的な情報に置き換えるだけで、読み手が判断できる原稿になります。

制度は名称ではなく利用実績まで書く

「産休・育休あり」という記載は、法定の制度である以上ほぼすべての企業が書けます。求職者が知りたいのは、それが実際に使える環境かどうかです。

判断材料にならない書き方
産休・育休制度あり。時短勤務可能。

判断材料になる書き方
産育休の取得は直近3年で5名、うち5名が復職しています。復職後は時短勤務を選択できる制度があり、現在3名が利用中です。復職した社員は元の部署に戻り、うち1名はリーダー職に就いています。

人数や比率まで書くことで、制度が形骸化していないことが伝わります。数字が小さくても、実績があること自体が信頼につながります。

応募前の不安を先回りして解消する

求職者は職種や業界に対する先入観を持って求人を見ています。その不安に触れないまま自社の強みを並べても、応募には至りません。

職種よくある不安原稿で解消する方法
IT・技術系未経験でついていけるか研修内容、独り立ちまでの期間、未経験入社者の現在
営業ノルマが厳しくないか目標の設定方法、未達時の扱い、既存と新規の比率
事務単調で成長できないのでは任される範囲の広がり方、数年後の役割
販売・サービスシフトや休日が不規則では勤務パターン、休日の申請方法、繁忙期の実態

ITサポート職の募集で、働きやすさとワークライフバランスを前面に出して多くの応募を集めた事例もあります。自社が伝えたい強みと、求職者が知りたい情報は一致しないことが多い。ここを分けて考えると、原稿の中身が変わります。

働きやすさとキャリアをセットで見せる

働きやすさだけを強調すると、意欲の高い層が離れます。「楽そうな会社」という印象で終わり、責任のある仕事を求めている層には響きません。

女の転職typeの会員には、長く働きたいという志向と、成長したいという志向が同居しています。両方に応えるには、次の要素を書き加えます。

  • 入社後3か月で何を任されるか
  • 1年後にどこまでできるようになるか
  • その先にどのようなポジションがあるか
  • 実際にそのキャリアを歩んだ社員がいるか

管理職候補の採用でキャリア志向の20代から30代を狙い、複数名の採用につなげた例もあります。働きやすさは応募の入口、キャリアは選ぶ理由。この2つを揃えると、応募の質が上がります。

女性限定の募集にはしない

最後に、原稿を書くうえで押さえておくべき点があります。

男女雇用機会均等法では、募集・採用を女性のみに限定することは原則として認められていません。女の転職typeを利用することと、「女性のみ募集」と条件設定することはまったく別の話です。

媒体の性格上、実際の応募者はほぼ女性になります。それでも、応募資格に性別の条件を書くことはできません。

書き方としては、性別を条件にするのではなく、働き方や環境の情報を充実させる形になります。「育児と両立しやすい」「時短勤務相談可」といった訴求は、性別を限定するものではなく、条件を示すものです。この区別を意識して原稿を作る必要があります。

よくある質問

Q:残業時間が多い職場でも掲載する意味はありますか?
A:あります。ただし正直に書く必要があります。繁忙期がある場合は時期と理由、平均的な時間、改善に取り組んでいるなら何をしているかまで書きます。隠して採用しても、長期就業を前提としている層ほど早期離職につながります。実態を書いたうえで別の魅力を示すほうが、納得して入社してもらえます。

Q:給与はどこまで具体的に書くべきですか?
A:レンジの幅を広く取りすぎると、求職者は下限で判断します。経験年数ごとのモデル年収に加えて、昇給のタイミングと基準を書くと、長く働いた場合の見通しが立ちます。長期就業を考えている層にとっては、初年度の金額より数年後の水準のほうが判断材料になります。

2原稿と写真・クリエイティブの使い方

1つのプランで2原稿という設計は、この媒体ならではの枠です。使い方を決めておかないと、似た内容を2本出すだけで終わります。

2職種で入口を分ける

最も素直な使い方が、異なる職種を2本出す形です。他媒体では職種ごとに費用が発生しますが、ここでは1つの枠で済みます。

このとき有効なのが、関連する職種を組み合わせて入口を分ける方法です。

  • 営業 + 営業アシスタント
  • 店舗スタッフ + 本部スタッフ
  • 経理 + 総務
  • カスタマーサポート + 事務

同じ会社の求人を、異なる入口から見てもらえるようになります。実際、営業アシスタントの求人から応募した人が、選考の過程で営業職として入社に至った例もあります。

応募のハードルが低い職種を入口に置き、面談のなかで別のポジションを提案するという設計も可能です。求職者が最初から高いハードルの求人に応募するとは限らないため、入口を複数持つことには意味があります。

同職種でも訴求軸を変えて比較する

募集職種が1つしかない場合も、枠を無駄にする必要はありません。訴求軸を変えた2パターンを並べ、どちらの反応がよいかを比較できます。

分け方の例としては次のようなものがあります。

パターンAパターンB
働き方・両立支援を前面に仕事内容・キャリアを前面に
未経験歓迎で間口を広げる経験者向けに条件を明示
給与・待遇を軸にする社風・チームの雰囲気を軸にする

掲載終了後にどちらの反応がよかったかを記録しておけば、次回の原稿作成で迷いません。1回の掲載が、そのまま次回への学習になります。

未経験採用では応募数と人物像を両立させる

間口を広げると応募数は増えますが、要件に合わない応募も増えます。選考の工数が膨らみ、結果的に採用効率は下がります。

有効なのは、応募しやすさを保ちながら、求める人物像を残すことです。ECサイト運営のサポート職の募集で、「未経験OK」「美容系商材」という応募しやすさを打ち出しつつ、「自主的に行動できる人が評価される社風」まで記載し、複数名の採用につなげた例があります。

「誰でも歓迎」ではなく、「未経験でもいい。ただしこのような人を求めている」という書き方にすると、応募の量と質のバランスが取れます。

写真枚数はプランによって変わる

上位プランほど掲載できる写真の点数が多くなります。写真の枚数は、伝えられる情報量に直結します。

載せる価値があるのは、実際の職場、働いている社員、仕事の様子、休憩スペース、設備です。フリー素材のオフィス画像では何も伝わりません。

長期就業を考えている求職者は、そこで何年も過ごす自分を想像しています。だからこそ、実際の空間や人が見える写真は判断材料として機能します。きれいに撮ることより、実物が写っていることのほうが重要です。

写真の許可が取りにくい場合も、顔が写らない角度の仕事風景、手元の作業、チームで話している様子など、撮り方で対応できます。

検索画面で目に留まる見せ方

求人一覧には同じような写真が並びます。人物写真が続く画面のなかで、どう目を引くかも検討の余地があります。

ITサポート職の募集で、一般的な人物写真ではなくイラストを使い、検索画面上で差別化して応募増につなげた例もあります。必ずしもイラストが正解というわけではありませんが、周囲と同じ見せ方をしていないかを一度確認する価値はあります。

確認の方法は簡単です。自社の求人が表示される検索条件で実際に検索し、一覧画面のなかで自社がどう見えるかを見ます。埋もれているなら、写真かキャッチコピーのどちらかを変える余地があります。

よくある質問

Q:2原稿は同時に出すべきですか、時期をずらすべきですか?
A:同時に出して比較するほうが、条件が揃うため判断しやすくなります。時期をずらすと、季節要因や競合の状況が変わってしまい、どちらの原稿が良かったのかを正しく評価できません。

Q:写真を用意する時間がない場合はどうすればよいですか?
A:スマートフォンで撮影したもので構いません。取材の日にオフィスや職場の様子を何枚か撮っておくだけでも、素材写真より効果があります。撮影のプロに依頼するかどうかより、実際の職場が写っているかどうかが判断材料になります。

掲載中の改善と応募後の対応

掲載して終わりにすると、4週間分の費用がそのまま結果になります。期間中に何を見て、どこで手を打つかを決めておく必要があります。

PV・応募・面接通過で落ちている場所を特定する

改善の手がかりを得るには、段階ごとに数値を分けて見ます。

段階見る数値落ちている場合の原因
表示・PV何人に見られたかプランの露出量、仕事タイトル、写真
応募何人が応募したか原稿の内容、労働条件の書き方
書類通過要件に合う応募かターゲット設定、応募条件の記載
面接実施何人と会えたか連絡スピード、日程調整の柔軟さ
内定・入社何人が決まったか面接での伝え方、条件提示

PVが少ないのに原稿の本文を書き直しても状況は変わりません。逆に、PVは十分あるのに応募がないなら、露出を増やしても無駄です。この切り分けをしてから手を入れる順序が、限られた期間を有効に使うことにつながります。

営業事務の募集で、PV・応募者数・面接通過者数を確認しながらキーワードと画像を変更し、100件規模の応募から狙っていた経験者の採用につなげた例もあります。数字を見て直すという行為そのものが、成果を分けています。

スカウト対象は途中で変える

掲載開始時に決めたターゲットを、4週間そのまま固定する必要はありません。

応募や面接の状況を見ながらスカウトの対象を変えていくと、応募の量だけでなく質も改善できます。総務職の採用で、応募と面接の状況を見ながらスカウト対象を変更し、質を高めた例もあります。

見直すタイミングと観点は次のとおりです。

1週目が終わった時点
返信率を確認します。極端に低ければ、対象の絞り込みか文面に問題があります。

2週目が終わった時点
応募者の経歴を確認します。要件と合っていなければ、スカウトの条件を絞り直します。

3週目
面接に進んだ候補者の共通点を探します。その共通点を持つ層に対象を寄せると、残りの通数の精度が上がります。

送る前に完璧な条件を設計するより、送りながら調整するほうが現実的です。

原稿は掲載中に直す

女の転職typeでは、プランによって掲載期間中の原稿修正ができます。RプランからQプランであれば、反応を見ながらキーワードや画像を変更できます。

最初から完璧な原稿を作ろうとするより、出してから直すほうが結果につながります。修正の優先順位は次のとおりです。

  1. 仕事タイトル(PVが少ない場合)
  2. 写真とキャッチコピー(一覧画面で埋もれている場合)
  3. 労働条件の記載(応募が少ない場合)
  4. 応募条件(要件に合わない応募が多い場合)

一度に複数箇所を変えると、何が効いたのかわからなくなります。1週間に1か所ずつ変えて反応を見る進め方が、学びが残ります。

なお、Lプランでは原稿修正ができません。この点も含めてプランを選ぶ必要があります。

応募後の即日対応が比較で勝つ条件

候補者は複数社を並行して見ています。長期就業を考えている層ほど慎重に比較するため、接点の質と速さが判断に影響します。

事務職40名の採用に成功した企業では、候補者からの連絡に即時対応し、面接日時も候補者の都合に合わせて柔軟に調整していたとされています。特別な工夫ではなく、決めたことを続けられるかどうかの問題です。

掲載を始める前に決めておくべきことは3点です。

  1. 応募通知を誰が確認するか、1日に何回確認するか
  2. 応募から初回連絡までの上限時間
  3. 担当者が不在のときに誰が代わりに対応するか

面接日程についても、平日の日中しか設定できない状態では、在職中の候補者が応じられません。夜間やオンラインの選択肢を用意できるかどうかで、会える人数が変わります。

掲載終了後に記録を残す

掲載が終わったら、プラン、掲載期間、2原稿それぞれのPVと応募数、スカウトの送信数と返信数、面接実施数、内定数、そして1名あたりの採用単価を1枚にまとめます。

この記録が2回、3回と溜まると、自社にとっての基準値ができます。一般的な目安を当てはめるより、自社の過去データと比べるほうが判断の精度は上がります。次回のプラン選定でも原稿作成でも、最も信頼できる材料になります。

よくある質問

Q:掲載開始からどのくらいで判断すべきですか?
A:1週目が終わった時点で一度確認します。掲載直後はPVが集中し、時間の経過とともに下がるため、最初の1週間の反応がその後の見通しを示します。想定を下回っていれば、2週目にスカウトの送信量を増やす、原稿を修正するといった対応が取れます。4週間待ってから振り返るのでは、その期間の費用を取り戻せません。

Q:応募は来るのに面接につながりません。
A:応募から連絡までの時間をまず確認します。数日空いている場合は、そこが原因である可能性が高くなります。連絡が早いのに面接に至らない場合は、日程の選択肢が限られていないか、面接の案内文に不安を感じさせる要素がないかを見直します。

属性で絞る採用と、役割で選ぶ採用

女の転職typeは、女性の採用に絞って母集団を作れる媒体です。1プランで2原稿という設計は、複数職種を抱える企業にとって費用面の利点になります。事務系と販売・サービス系の会員が厚いため、この領域の採用では特に力を発揮します。

ただし、この媒体で成果を出すために必要なのは、女性向けに見せることではありません。登録者の8割以上が長く働きたいと考えている以上、問われるのは制度の有無ではなく運用の実態です。産育休の取得実績、復職後にどう働いているか、残業の実際。こうした情報を具体的に書けるかどうかが応募数を左右します。

そして、実態が伴わないまま訴求すれば、採用できても定着しません。長期就業を前提とする層が多いぶん、入社前の情報と現実の落差は他媒体より強く響きます。採用と定着は切り離せない課題として設計する必要があります。制度が整っていない段階であれば、それを隠すのではなく、これからどう作っていくかを含めて伝えるほうが、結果的に納得して入社してもらえます。

同時に、採用するポジションによって適した手段はまったく異なります。現場を担う人材は特化型の転職サイトで接点を作れますが、事業や組織の方向性を決める重要ポジションでは、求人を出して応募を待つ方法そのものが機能しにくくなります。属性で絞って母集団を作る採用と、役割から逆算して個別に接点を作る採用は、別の設計が必要です。

採用体制の構築から定着まで相談したい方へ

株式会社Interiorでは、媒体の選定から求人原稿の設計、スカウト運用、応募者対応、そして入社後の定着までを見据えた採用支援を行っています。どの媒体にいくら投じるべきかという入口の判断から、掲載中の改善、選考プロセスの歩留まり改善までを一緒に進めることができます。掲載しているのに応募が集まらない、採用できても定着しないという段階からご相談いただけます。

経営幹部・重要ポジションの採用を検討している方へ

CFO、COO、事業責任者といった経営の中核を担うポジションは、一般的な転職サイトでは母集団を作りにくい領域です。Growth Talentは、VC・CVC・PEから投資を受けた成長企業の重要ポジションに特化した求人プラットフォームとして、経営幹部クラスの候補者と企業をつないでいます。現場の採用は特化型媒体で、経営を担う採用は専門のプラットフォームでという形で導線を分けることで、採用全体の精度が上がります。